2005年8月31日(水)

「誰でもいい」ではない

小社アイタスは

「依頼してくれるなら誰でもいい」とは考えていません。

せっかくご依頼いただいたにも関わらず、ご辞退申し上げるケースがままあります。

普段の私の対応から「ウソつけ!」とツッコミが入るかもしれませんが、小社はクライアントの依頼を請ける時、依頼主に惚れています。相手に惚れていなければできない仕事です。

「この会社のこの案件は、ウチでやるのがベストだ。この会社のために、なんとしてもウチが受注しなければならない」。

傲慢に聞こえるでしょうが、こう考えて仕事を請けるのです。


同様に、採用の場面でも「誰でもいい」とは考えていません。

「この人と一緒に仕事したい!」と惚れさせてくれる相手探しをしています。

一方、小社求人にご応募いただくかたの書類に「どこでもいい」とお考えになられているかもと感じてしまう時があります。

ここにミスマッチがあります。

アイタスでなにをしたいのか? これを明快にお伝えいただけないと、採用できないのです。


現在、求人情報誌や求職求人サイトに情報を出しておりますが、小社は常時中途採用の応募を受け付けております。職種は限りません。経験の有無も本質的な問題では無いのです。

基本的な流れは小社Webサイトスタッフ募集のページをご覧ください。

「アイタスでこれやりたい!」

こうお考えになられているかたであれば、いつでもご応募歓迎いたします。


<石川@アイタス

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2005年8月25日(木)

当社求人へご応募いただくかたへの熱烈メッセージ

以下、採用する側の見解なので求職者にとっては納得いかない話もあるかと思いますが、読んで損はさせません。


当社の採用プロセスは

1.書類選考

2.面接

が基本パターンとなります。実は、書類選考で採用可否はほとんど決まってしまいます。一部、書類では×なのだけれど、もしかすると面談でフォローできるところがあるかも(と思考するのは、当社が「落とす」のではなく「採用する」観点で応募者お一人おひとりの「良い点・持ち味」を見つけようとしているからです)と面接をお願いする場合がありますが、書類でダメだった人が面接で逆転勝利することは非常に稀です。


当社が指定している送付書類は

1.履歴書
2.職務経歴書
3.自己PRツール

となっています。

1.2.は、よくある「履歴書の書きかた・職務経歴書の書きかた」等の情報に照らし合わせて不備はありませんでしょうか?

基本中の基本ですが、不備のある書類をお送りいただく応募者が少なくありません。

しっかりとした履歴書を送る実務上の意味はありません。これは「礼儀」なのです。


3.の自己PRツール、これが重要です。研究してください。

「自己PRツール」と言うと、とかく「私はこうこうこうです」といったご自身のアピールに終始される応募者がいらっしゃいます。しかし、これでは100点満点中の50点です。

実は、採用側は応募者のスキルやこれまでの経験自体には、なんとほとんど興味がありません。

「この人を採用すると、こうこうこういうようなメリットがあるかもしれない。なぜならこれこれのスキルがあって、前職であのような実績があるのだから」。メリットを裏付ける材料を探して(あげて)いるのです。

商品(応募者)の機能・スペック・ブランドその他だけ訴求しても、モノが売れない時代になっています。その商品を買うと、購入者(当社)がどのような恩恵を得られるのか。この購入後の「絵」をどれだけ具体的にイメージさせられるかがポイントです。


「自己PRツール」というものの文脈は

「御社はぜひ私を採用しなければならない。なぜなら、私を採用するとこうこうこういう具合にとっても良いことがあるからだ。その根拠として、私はこれこれのスキルを持っており、前職ではあれあれあのような実績を上げてきている」

という流れになっていないと、購入者に届きません。


当社向けにカスタマイズしていただくのであれば

「アイタスはこういう点が強く、ああいう点が弱い。私を採用すると、この点はこのように更に強化でき、あの点はこうして補強できる。さすればアイタスは現時点と比べてこのようになる。それが実現できる根拠として……」

となっていると三顧の礼をもってしてもぜひ採用したいと考えます。


落とす相手(当社)を研究するのは、他社より容易です。当社Webサイトもこのブログも、手がかり満載だと思います。

更に下調べに万全を期すタイプの応募者なら「全力投球した応募書類を提出したいので、その前に貴社へ一度訪問したい」とアプローチするのではないでしょうか。

こんなことしたらダメ? そんなことマニュアルに書いてない? 当社としては忙しいので当然とても迷惑です。さて、どうしますか?


クリエイティブ職の場合、自己PRの材料として作品をお送りいただきます。お送りいただくだけでは非常に弱いです。

作品にどんどん書き込みを入れて、「ここはこういうふうに工夫した」「この部分、クライアントのウケが良かった」「あらためて見るとここはもっとやりようがあったかもしれない。今ならこういうふうにする」といった作品の解説をして欲しいのです。

特に、実務上の作品にはさまざまな制約があったはずです。この点を説明していただかないと、実際にどのような実力をお持ちなのか、判断に迷うケースがあります。コピーを取り、書き込みでいっぱいの作品をお送りください。それがクリエイティブなやりかたです。


経験が無いかた、実績が無いかたはどのように戦えるのでしょうか? 「経験はありませんが、一所懸命がんばります!」では採用できません。上記諸々をご自身の状況にアレンジし、経験者に負けない魅力的な書類を作ることは難しい作業ですが不可能ではありません。


これら書類をご用意いただき、封筒に収めて投函するまで、まだまだできることがあります。「お、この人ヤルナ」と思わせる人は、封筒を開ける前から差別化を図っています。封筒を開いた後も書類を拝見する前から「うんうんそうだよね。いいね」と好印象を与えることも可能です。なにか思い当たることはありませんか?


さて、面接です。面接では緊張しないでね。


長々と書いてしまいましたが、これらは特別なことではなく、その会社に本気で就職するつもりであれば、誰もができる内容です。当社としては、これから当社求人へご応募いただくかたが後悔しないよう、全力を尽くした結果の書類をお送りいただくのを切に望む次第です。

私個人としては、このような当然すべきことは歯を食いしばってでもやれて、かつ、私と一緒に着ぐるみ着て打ち合わせに出かけられるような、どこか壊れている人が仲間になってくれたら最高です。

私以外のスタッフからは猛反対食らうでしょうけど……。


<石川@アイタス

関連記事「会いたい」と思わせる応募書類をお待ちしております

2005年8月17日(水)

北海道でトホホな企業Webサイトが減らない理由

メディアリュウムさんのところのテクニカルライターさんがまとめているはてなアンテナ『北海道のビジネスブログ ? テクニカルライターMのアンテナ』からスガイ・エンタテイメントの横田さんが書いている『遊びの舞台裏日記』へ飛んで、こんなの見つけました。

やってはいけないHPの掟に触れたエントリ
『やってはいけない!! ホームページの掟』

企業のWebサイト担当者並びに経営者はツアーを一通り見ておくことをおすすめします。


当社アイタス含め、Webデザイナーがサイトをデザインする場合、このへんの基礎中の基礎な話は当然のことながらクリアされています。Webデザイナーの仕事とは、これらレギュレーションを踏まえたうえで、ターゲット層へいかに「届く」デザインをするかにあります。

問題は「北海道の多くのWebサイトはWebデザイナーがデザインしていない」ことにあります。紙媒体等を得意とするグラフィックデザイナーとWebデザイナーは、ぜーんぜんちがう職業なのです。

どのくらいちがうかと言うと、服飾デザイナーと建築デザイナーくらいちがいます。


私はなんだか長らくWebサイト制作を仕事としてきておりますが、「紙媒体のデザインやってます。ホームページもデザインします」と仰る会社やデザイナーがトホホではないWebサイトをつくった事例をひとつも知りません。ただのひとつもです。


Webサイト制作を社外へ依頼する場合

○Webサイト専門の会社
○紙媒体とは別にWebサイト専門の部署を持っている会社
○3年程度は事業継続しているフリーランスのWebデザイナー

以外に頼むとお金をドブに捨てることになります。


<石川@アイタス

2005年8月16日(火)

Webサイト制作会社・良質な発注先を探すコツ

大抵の場合、まずは検索エンジンで探し始めるのでしょうから、制作会社各社のサイトを見て、「この部分が良い」と思える箇所を各社別にリストアップしてみましょう。

リストが多い会社ほど、あなたが発注する会社に向いています。上位3社くらいを候補として残すと良いでしょう。


次に、電話してみましょう。メールを送ってみましょう。サイト制作における気になるポイント数点の質問事項をあらかじめ用意しておき、候補各社に同じように質問してみましょう。

あなたが気に入った回答を返してきた会社が、あなたが依頼する会社としてふさわしい会社です。


見積を依頼するときの注意点です。あいまいな前提だと、「しっかり作ろうとしている会社ほど高額」「(制作会社側が意識しているしていないに関わらず)テキトーに作ろうとしている会社ほど低額」になります。

したがって、相見積もりを取る場合、仕様がきちんと確定していないと比較検討ができません。見積を取る前段階で、作業の範囲定義が可能な限り具体化されていると、制作会社各社の費用検討ができるようになります。

「Webサイトのことに詳しくないので、仕様の確定ができない」という場合は、たとえば専門家に仕様確定を依頼するのもひとつの手です。

以後の制作実務とは切り離して、仕様確定部分のみ当社でもお引き受けいたしますし、ITコーディネータのカスガさんに依頼するのも良いでしょう(と、いきなり春日さんに振りましたが、当社と春日さんとはまったく利害関係がありません。ネットで札幌のITコーディネーターになにか頼もうとしたら、春日さん択一だと思います。迷惑かけたら堪忍やで)。


逆に、予算が確定しているのであれば、制作会社各社に「この予算でなにができるか提案して」と依頼するのが良いです。

まともな仕事をする制作会社であれば、「ホームページ作って。いくら?」と問われるより、「予算これ。どう料理する?」と問われるほうがありがたいものです。予算は大抵の場合決まっているのですから、ぜひ「おたくではなにができる?」と聞いてあげましょう。

※Webサイト制作の見積づくりというのは、とてつもなく大変なのです。

見積代や提案料としてフィを計上してあげると、更に良いでしょう。数万円程度の少額でも良いのです。

※最終的に儲けたい・投資する意味のあるサイトとしたいのであれば、予算が限定されている場合ほど初期段階ではケチらないことが肝要です。企画・設計段階で適切なコストをかけると、サイト公開時には数十~数百倍の価値が還元されます。逆の場合、大抵悲惨な結果になります。


実際に顔を合わせて商談をするフェーズまで進んで、まだ発注先を決めかねている場合は、面倒でも制作会社へ訪問すると良いでしょう。

使用パソコンは? モニタの種類は? アプリケーションは? 制作者がすぐ立ち上げられるブラウザの数と種類は? テスト環境は? 書棚に並んでいる参考書籍の質・量は? などなど、制作現場をチェックすると、どのような仕事をしてくれそうなのか、おのずと見えてくるものです。

※「一度お話を伺いたいので弊社へお越し頂けますか」とすぐ言ってしまうあなたは、重要なチェックポイントを見逃しているわけです。あなたが出かけましょう。

あなた自身が「ネットやパソコンはさっぱり」という場合は、少しでもこの方面に明るい社員や知人を同行させると良いでしょう。


こんなところでしょうか。このプロセスを経て弊社へご依頼いただけると制作会社としてはとても嬉しいですね。


<石川@アイタス

2005年8月 9日(火)

採用面接時にはこのようなことをお聞きしますぞ

殴り書き履歴書・コピーの履歴書・顔写真貼付し忘れの履歴書・宛先が『合資会社アイタス石川方長崎行』という強烈なもの・関わったサイトのURLが一切記載されていない職務経歴書などなど、いろんな書類があって悲しいです。

さて、面接をさせていただくにあたり、共通してお聞きするのはおおよそ以下のような項目となります。このエントリをご覧になって、予め考えておいていただけるといいのですが。

──────────────────────────
●あなたがここは良いと思うWebサイトを教えてください。

●それはなぜですか。具体的にどのような点が良いのかを教えてください。

●そのWebサイトを更に良くするとしたら、何をどのようにすると良いですか。

●あなたがここは悪いと思うWebサイトを教えてください。

●それはなぜですか。具体的にどのような点が悪いのかを教えてください。

●そのWebサイトを良くするとしたら、何をどのようにすると良くなりますか。

●あなたがこれまでのビジネスで達成したことを数字を交えて5つ教えてください。

●あなたが当社で仕事をすると当社はどのようになりますか。

●あなたが希望する給与(時給・月給・年収等)を教えてください。

●給与以外の報酬で希望するものはありますか。

●あなたのインターネット面・パソコン面でのスキルをできるだけ詳しく教えてください(ex.2ちゃんねるで自作自演ができる。2ちゃんねるでage・sageできる。AA職人だ。CSSでレイアウトばっちり。はてなの各サービスを使いこなせる。Illustratorでわかりやすいマップを作成できる。「ブログってなに?」と津田さんに質問されたらわかりやすく説明できる。○○○アプリを使いこなしてSPツールを作りイシカワと共に大通公園で販促するのもへっちゃらだむしろぜひやりたい。クライアントから届いたA4換算100ページ分のテキスト原稿内に散在している「ゴラァ」を「こら♪」に制限時間1分で修正できる。PHPとボスグレが使えるレンタルサーバの候補を1hで5社リストアップしてと急遽言われてすぐ対応できる。Macが使えるWindowsが使えるLinuxが使える。デジカメでの撮影を極めた。「WEB2.0」「CMS」「API」で三題噺をしてちょと急に振られてもOK。「北海道を活性化するためにインターネットをどう活用したらいいか?」と高橋さんに問われたら言いたいことがすぐ思い浮かぶ。初日にすぐさま試してみたiTMSについて、Web制作会社スタッフの立ち位置からブログでなにか書けちゃうぞ。etc...)

※上記例と同じものを出しても新鮮味が無いのでダメです。

●上記以外(≒非デジタル面)でのスキルをお教えください(特に対人スキルについて具体的な事例など交えてお教えください)。

●あなたがビジネスで関わったWebサイトがあればURLを教えてください。また、そのWebサイトで具体的にどのような仕事を担当しましたか。

●あなたが考える当社の強み・弱みをお教えください。

●あなたを推薦してくれる知人・友人はいますか。あなたが頼むとその方は推薦文をメールで書いてくれますか。

1)いる
2)いない

──────────────────────────

■営業・マーケティングの職歴がおありの方へ

●あなたの既存の顧客・取引先は、あなたが当社へ勤務すると当社と取引する可能性がありますか。

1)可能性が高い
2)可能性が低い
3)わからない

●あなたが当社に勤務すると、月平均どれだけの売上げを達成できますか。

<石川@アイタス

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