Web活用備忘録

力のあるWebサイト制作会社ほどサイト制作の話をしなくなりつつある

2008 年 3 月 15 日

アイタス石川
こんにちは。今スグ試せるWeb活用研究会の石川です。

マッチング交流会でも改めて感じたこととして、優れたプロデューサーやディレクター(の役割をWebサイト制作業務で担う人。実際は営業マンや現場の制作スタッフ・デザイナーがプロデュースやディレクションをすることも珍しくない)は以前にも増してサイト制作の話をしなくなってきているなと。

Webサイト制作会社はサイトを作るのが仕事ですから、もちろん制作実務のあれやこれやも打ち合わせします。が、投資意義のあるビジネスに役立つサイトを作ろうとすると、サイト以前の話を随分しないとダメだなという感が強くなっています。

たとえば古典的なAIDMAでも、電通さんが提唱しているAISAS(私はAISASモデルには疑問もあるのですがそれはまたの機会に)でも構わないのですが、これらをWebサイト単体で完結させようとすると、かなり無理があるわけです。

AIDMA(アイドマ)の法則と、それに対するAISASモデル

AIDMA

1. Attention (注意)
2. Interest (関心)
3. Desire (欲求)
4. Memory (記憶)
5. Action (行動)

AISAS

1. Attention (注意)
2. Interest (関心)
3. Search (検索)
4. Action (行動、購入)
5. Share (共有、商品評価をネット上で共有しあう)

こういった消費者の行動プロセスを踏まえたときに、各プロセスを「いつ・どこで・誰が・どのように・いくらで」といった5W1H的なプランを策定しなければなりません。

その中でWebサイトはなにを担うのか。

企業サイトの目的として典型的な「問い合わせ」「販売」つまり“Action”のプロセスはサイトが担うとして、その他のプロセスはどうするのか。

このへんの全体像を考えて、だからWebサイトはこうつくるといった話が無いと。

アイタスにも「デザインリニューアルしたい」といったご相談はよくあるのですが、狭義のデザイン(大抵の場合は単に見た目を変えるだけ)仕事をどれだけ誠実に現場レベルで行っても、120%無意味だと思われます。

優れたWebプロデューサー・ディレクターないしはWebデザイナー等は上記のような俯瞰的視野で依頼者の言ったこと・言わなかったことを踏まえて「クライアントのビジネス全体におけるWebサイトの位置づけ」を考えます。

結果「では、Webサイトはこうしましょう」といった話はかなり後になるわけです。

お問い合せを頂戴していきなり見積書けたり提案書用意できたりデザイン案出せたりするのは、なにも考えていないからです。

下請け孫請けひ孫受けで「作業」を求められているのであれば、話はちがってきますけどね。

アイタスは依頼主と直に取り引きすることが多いので「自分たちの作業」は後まわしです。

その前に、もっと大切なやり取りを行っています。

そしてそれは「Webサイト制作」に直接関係ある話では無い場合が多いのです。

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