Web活用備忘録

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は終わった。

2008 年 6 月 5 日

アイタス石川
こんにちは。今スグ試せるWeb活用研究会の石川です。

今回はCMS(ホームページを簡単に更新できる仕組み:Contents Management System)に引導を渡します。

今どき、CMSなんて言ってるところは古い。Too late。特に「ホームページにはCMSが必須ですよ、お客さん!」と言って回っているWEB制作会社は終わってます(どのクチが言う)。

概況についてはこのへんをご覧ください。

企業ホームページにおいて、2008年は関係性をリデザインする年である。

今や

「企業が(ちゃんとした)ホームページを持っていて当然」なのと同様に

「企業が(さくさく情報発信できる)CMS化されたホームページを持っていて当然」であって、現時点におけるCMS未導入企業が今度CMSを導入するかというと、例外的一部をのぞいて考えれば「まだCMS化されていないところは今後もCMS化しない」と判断してしまって良いでしょう。

1.「ウチのWebサイト、今さらではあるがCMS化しなければ」とは判断できない経営者の状況認識力・判断力の無さ

2.「前項1も後述3も成立するが、私がなんとか予算確保し業者選定し直して当社サイトのCMS化を果たさねば」とは動けないWeb担当者の無能さ

3.「都度の更新費はもらえなくなるが、顧客のことを考えたらCMSをすすめないわけにはいかない!」とは考えられないWEB制作会社1.0。

これら条件が揃っているわけで、おいそれとは変わらないと思われます。

認識し判断する。行動する。考える。
See。Do。Plan。

想定して書き始めたわけではない(いつも下書き・構成なしの殴り書き、書きっぱなしなので)のですが、符合してしまいました。まぁ、そういうことです。

というわけで、CMSはすでに企業サイトへ導入されていてあたりまえ。ここまでは本稿の前振りです。

では企業にとって「CMSの次」は何なのか

回答の一つは、私は「関係性の再構築」だと捉えています。

当社のこのブログ自体がそうなのですが、このようなCMSは「情報発信」以上にはなかなかなりません。

どれだけ

○自分が言いたいことではなく、ターゲット層が知りたい・読みたいことを書く

という絶対的な方向性をキープしていても「情報提供」というスタイルになってしまう限り、効果に限界があります。端的に言えば一方通行なのです。

アイタスのこのブログは当社にとって一定の具体的メリットがあり、だからこそ何年も続けていますし「CMSを用いて情報出すのは効果あり!」と顧客へ自信を持ってすすめられるのですが、さらに効果を上げるためにはと考えた時、実は手詰まり感を感じています。もっとパワフルに絶大な効果を上げたい。

それが「関係性の再構築」というお話です。

関係性の再構築とは

1.顧客とのつながりをより良くする

2.仕入れ先とのつながりをより良くする

3.社員同士のつながりをより良くする

4.顧客・仕入れ先・社員各予備軍とのつながりをより良くする

といったあたりのことを指します。

これらに対して現行のCMSでも効果はあります。が、関係性の再構築といったものを目指して設計しているのではないCMSでは、効果があってもストレートにはつながっていかないロスが生じます。歩留まりがわるいというか。

ここがもったいないなと感じるわけです。

これらは見かたを変えるとCRMであったりOne To Oneであったり、すでに確立されている手法としてはSNSが近いような気がします。クローズドな掲示板・メーリングリストなどもそうですね。ただ、SNSもそうなのですが、クローズドなのはちがうと感じます。広がり・伝播が無いのであればつまらない。

一方、CGMやバイラルもちょっとちがうように思います。

企業Webサイトの目的として「集客」というのが出てきます。このブログの目的もそうです。

つまり、企業の事業活動全体の中で、Webサイトは「見込み客・新規客の獲得」の装置として位置づけられるケースが多いわけです。これはもう、アイタス得意技。任せて。長年やってるから−−−という安心安定路線。

それ以外に無いのか? それ以上の効果をサイトには期待できないのか? といった疑問というか挑戦課題が発生しつつある段階なのではと私は感じています。

それが「関係性の再構築」。

かっこつけずに平たく書くと「見込み客・新規客獲得」ではなく「既存客フォロー」なのですが、こう書いてしまうとなにかがちがう。

名称つけると

Connection Maintenance System。CMS。コネクション・メンテナンス・システム。関係性をメンテナンスするためのツール。

これまでのCMSと区別するためCMS2.0とでも表記します。

CMS2.0を導入・活用すると……

1.既存顧客との良好な関係を構築可能 → リセール・リピーター化・ファン化に効果

2.既存仕入れ先との良好な関係を構築可能 → 商品・サービス力強化

3.社員同士の良好な人間関係を維持可能 → 社内活性化・ES寄与

4.顧客・仕入れ先・社員各予備軍とのコミュニティ構築可能 → いろいろ

といったことが行えます。

「ホームページを簡単に更新できますよ〜」と言い続けて40年。もういいのではないか。

高い意識を持っている企業のネット施策をさらに先へ進めるために、アイタスでは明確にCMS2.0を推進していくべきではないのか。

こんなところを考えています>クライアント各位

気になったら私にメールでもください。


このエントリに関するつぶやき

ishinoji もちろん「CMS2.0」というのは冗談なのですが。こういうふうにちょっと茶化しちゃうから焦点ぼけちゃうのかな。



http://www.i-tasu.co.jp/memo/cms2.html

link
ishinoji 「関係性の再構築」というのはピンと来ないか。表現固いし。コミュニケーションデザインとかか。http://bit.ly/QubcN link
ishinoji 「関係性をデザイン」。よくわからなかったかな。http://bit.ly/qs3sH link
ishinoji ただ、Webサイト制作の本質つかんでこれまで仕事してきている制作者はいいのだけども、自分の仕事がFireworksとDreamweaver使うことで、MTのカスタマイズできますとかで止まってる人だと、コミュニケーションデザインだよと言っても異次元の話になっちゃう。 link
ishinoji インフォメーション・アーキテクチャー → コミュニケーション・アーキテクチャー みたいな。 link
ishinoji Connection Maintenance Systemって、そんなに外してないと思う。 link


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