東北関東大震災への義援金プロジェクトに際して問われているのは各自の正義である。

Web活用備忘録

ご無沙汰しております。石川です。

結論として、特別に大したことはなにもできない。ただただ、自分たちの持ち場、要は通常業務に一所懸命取り組み、少しでも売上を伸ばし、利益を残し、納税するのが一番の貢献 ─── そういったところがまともな思考の到達先にはなってしまいます。

結局、平時と変わらないわけです。社会への貢献というものは。

その、「『普段』を一所懸命」に対して、より効果を上げていく、つながる取り組みを行えないかと考え、まとめたのが、今回の『東北関東大震災への義援金プロジェクト』となります。

これからひとまず半年、地道に取り組んでいこうと思います。長い活動となります。ご縁がありましたらどうぞよろしくお願い致します＞顧客各位

このような緊急時にこそ、その人の価値観や本性が浮き彫りにもなるなと状況を見ながら感じるところもあります。本性というのも大げさですが。

経営とは、平時においても常に倫理観を問われるものなのですが、通常時、わたしは自己の倫理観に基づき、結果が出るとわかっていても、選択しない手法・手段がたくさんあるわけです。

知っている・やれるものだとしても、それをやらないという判断を求められる場面が連続するものです。経営というものは。わたしのように、なんでも知っている・なんでもやれるポテンシャルを持っていると、それはなおさら（笑うところですよ？）。

ちがう言いかたをすると、武士は食わねどぽぽぽぽ〜んだし、2文字でまとめると美学という言いかたもあるでしょう。

わたしから見ると「それやっちゃうの、そうかそうか。でもおれはやらないよ」というものは多いのです。ちからを持つリーダー・経営者だからこそ、自己の倫理観については厳しいセルフチェックと、それだけに留まらず、他者からの苦言にも丁寧に耳を傾けるべきでありましょう。

このへんは、突きつめると、アイタスがなぜ事業本拠地を東京に置かないかというテーマにもつながります。

それが平時のありようです。

一方、緊急時。

緊急時には、倫理観ではなく、効果効能で動かなければならないと考えます。

「こんなことをしたら、誰かから批判されるかもしれない。だから自粛しておく」という萎縮した姿勢は、緊急事案への実効性ある対処からどんどん遠ざかるスタンスです。

このようなときこそ、つべこべ言わずにやれることをやり、少しでも支援・復興につながることに貢献すべきでしょう。

ふだんは倫理的な行動指針を持たず、好き勝手なことをやっているにも関わらず、こういう「とにかくなんでもいいから物資送れ」といったときに限って「そのやりかたは」「売名行為だよね」「それって偽善じゃないの？」「不謹慎！」と批判して回っている人は、わたしの価値観でいえば、ものすごくかっこわるい。

というわけでして、「がんばれ！　東北」でもなく、「がんばろう！　東北」でもなく、「がんばろう！（みんな）」なんだよねというお話でした。ご発注、よろしくお願い致します。

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