Web活用備忘録

「ちょっとカテゴリひとつ追加して」が、なぜ「ちょっとした作業」では済まないのか?

2009 年 5 月 20 日

アイタス制作木下

こんにちは。アイタス制作の木下です。


WordPressやMovable TypeをはじめとするCMSには、カテゴリという機能(概念)があります。

大まかにいうと、エントリ(記事)を項目ごとに分類・整理するための機能です。

例として、アイタスのWeb活用備忘録では、

  • 観光施設のWeb戦略
  • 地方自治体のWeb戦略
  • 大学・専門学校のWeb戦略
  • 以下略

これらがカテゴリに該当します。


一般的なブログにおいて、カテゴリの追加や削除といった編集は比較的簡単(管理画面内の設定のみ)です。

ですが、一般的なブログを超えた複雑なカスタマイズになると、カテゴリ編集はなかなか容易ではありません。


やや複雑なカスタマイズ例として、たとえば「最新のお知らせ」というCMSで管理するニュースコンテンツがあり、カテゴリとして「ニュース」「イベント」「サービス」の3つがあるとします。

各カテゴリに対して、それぞれのアイコン画像を表示するとします。

初期構築時に確定した3カテゴリで運用していく分にはまったく問題ないのですが、構築途中に事情が変わり、カテゴリをあと2つ増やしたいと要望される場合があります。


上記の場合、管理画面から単純にカテゴリを追加するだけでは、新規に用意することになったアイコン画像は表示されないため、新しいカテゴリ用の画像を表示するために、

  • 新しいカテゴリ用アイコン画像の制作
  • アイコン画像出力部分用のテンプレート編集
  • 管理画面内でのカテゴリ設定

といった作業が発生します。


また、上記作業後(要件によっては作業前)には、

  • 初期仕様からカテゴリが追加になったことによる、他部分への影響がないかどうかの検証
  • 他部分への影響があった場合の修正
  • さらに、問題がないかどうかの再検証(ここから問題がないと確認できるまで検証~修正~検証の繰り返し)

といった工程を経て、問題ないと確認できたうえでカテゴリ追加完了となります。

そのため上記工程において、当初の予定から超えた作業時間がかかってしまいます。


もちろん、ある程度の変更や追加を想定をした上で構築は進めていきますが、必要要件によるカスタマイズの度合いによっては、簡単に見えるちょっとした変更でも、実は根本から組み直さないと実現できないという場合があります。

そういった、検証~修正の繰り返しは作業時間を増加させます。

作業時間の増加によってサイト全体の構築時間が圧迫され、その他部分の品質への影響がでてしまうといった自体は避けたいと考えます。


上記のトラブルを避けるためには、構築前の段階にて依頼者と制作側でしっかりと打ち合わせをおこない、明確に仕様を定め、仕様に沿って構築を進める必要があります。

依頼者からするとやや面倒と感じられるかもしれませんが、定めた納期にきちんとした品質で納品するためには欠かせない工程のため、ご協力をいただいています。


※初期ヒアリング時において、サイト運用時にコーナーやカテゴリが追加されていく想定なのかそうではないのかによって、カスタマイズ事項が大きく変わってくるので、その確認もアイタスでは努めておこなっています。

上記エントリ本文内には、伝えきれていない部分の補足をYouTubeの音声動画にて補足していますので、こちらもぜひお聴きください。


<木下@アイタス

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