Web活用備忘録

お父ちゃん、お母ちゃん、私の勤めている会社が道新のホームページをデザインしたんだよ

2007 年 3 月 27 日

[本エントリは過去のブログからの再掲となります]


こんにちは。石川です。

昨日(2007.3.27)の北海道新聞朝刊を見てぶったまげました。ここまで、Web2.0について平易にかつくわしく書かれた記事が大きく新聞に載るとは。自社サイト全面リニューアルのPRとはいえ、時代を感じます。


この道新サイト全面リニューアル、デザインは当社アイタスが担っております。

当社各スタッフは、ご両親・ご家族・恩師・友人知人に報告してください。私は道新さんからホームページ作成を頼まれる会社に勤務しているんです、と。

胸を張ってお父さんお母さんに報告してあげてください。親孝行になります。

インターネットやWebサイトについてよくわからなくても、きっと「ほー」と喜んでくれるはずです。

これは、誰でもなく、あなたと同僚が頑張った結果なのだから。


僥倖にも道新サイドからコンペ参加打診の電話を受け、受話器を下ろした直後、私はスタッフに問いました。

「俺はギャラが出ないコンペはきらい。しかし、道新サイトこそ北海道ナンバーワンのWebサイト制作会社がやるべき仕事だよな。おまえら、どうしたいんだ?」。日頃、無料コンペには一切参加しないと宣言している私です。

スタッフ即答。「やりたいっす!」。

「……よし、コンペに出よう。出るからには確実に取る。取るための動きをしろ」。絶対に勝ち取らなければならないコンペティションでした。


これは徒手空拳であったり、はたまた「ベストを尽くす」であったりでもダメなのです。「100%取るためには」と考え、実行し、絶対に結果を出さなければなりません。

なぜなら、当社は小さな会社だから。従業員が相応の時間を費やす事項で「勝った負けたは時の運」としていては、経営が成り立ちません。


確実に勝つため、入念に準備を進めました。一方では、取れなかったときの事態を想像してしまい、暗鬱な気持ちがどうしても振り払えません。全力で努力しても結果につながらないことなどいくらでもあるのを知って、若いスタッフは立ち直れるのだろうか。わたし自身「んー、残念。次は取ろうぜー」とみんなを励ますなどして気持ちを切り替えられるのだろうか。自信が持てませんでした。

そのような精神的にきつい日々の末、不思議な「しん」とした気持ちのなか、プレゼン当日を迎えました。いつも通りにプレゼンしている私と、それを「あぁ、これ取らないとウチはおわりなんだな」と、冷静に観察している私がいます。経験から、あまり良い兆候とは思えませんでした。


「道新はアイタスに依頼すべきです」。

プレゼンを終え、きっぱりと言い切ったのはデザイナーの寺島です。これからの新聞社サイトがどうあるべきか? 考えに考えてベストな提案をしたクリエーターだからこそ言えるのだなと私は聞いていました。プレゼンでの寺島は迷いが無く、かっこ良かったのです。一瞬、ちょっと惚れました。

私が個々の可能性を認め、採用し、信頼しているデザイナー3名が持てるすべてを出し切ったのだとしたら、まぁ、取れなくてもこいつらを褒めてやらなきゃ。そんなふうにさばさばした気持ちになれました。

実は私は「こりゃダメかな……」と思っていたので。


後日、道新サイドから「アイタスさんに決めました」と電話が入りました。ほー、そうなんだ。えぇ、はい。ではこの後あらためて打ち合わせの日程を。実感がわかないまま、今後についての話を聞いていました。

「あの、えーと、道新取れたわ」。おぉっ、マジっすか!


オフィスにいたスタッフは、静かに笑顔を見せました。みんなはあの時、どういう気持ちだったん? 私はね、もちろん嬉しいのと、これから大変だという気持ちと両方。他の案件もある。自社サイトも中途半端なまま。みんなにはまだ伝えていないけど、長崎はここを去るんだ。道新サイト、できるのかな、ウチで。

なんかさ、次から次と、いつでも大変だよな(笑)。


「おう、やったなおまえら。ホレ、もっと喜びを表現しろや。こういうときはバンザイしようぜ!」。一同、万歳しました。今日は、今は、俺たちはやったんだと喜んでいいんじゃないか。それが許されるんじゃないか。

バンザーイ。バンザーイ。良かったねー。ホント、良かったね。


このエントリは、いつもとは異なり、自分自身のために書きました。アイタスを去った者、アイタスでがんばっている者のために書きました。ずっと顔を見せていない両親のために、苦労しかかけていない妻のために書きました。

こんな役に立たないエントリは二度と出しません。今回だけお許しください。


Webサイトは公開してからが肝心です。オープン直後から「ここはもっとこうしよう。あそこはこうのほうがいいのかな」と終わりのない改善が始まります。なぜなら、サイトはつくるものではなく育てるものだから。

手間暇かけて、愛情を注いでやらないと良いサイトにはならない。道新サイトも例外ではありません。


道新サイト開発にたずさわっている面々を見ると、北海道におけるWebサイト構築の最高峰が集まっています。この人々がよってたかって改善していくので、道新サイトはどんどん素晴らしいものに成長していくことでしょう。たくさんの利用者が、便利なサービスを得られるようになっていきます。掛け値無しにとても良いことです。

その一端を当社で担えるのは、大変光栄な思いです。


北海道新聞も認める技術力でサイトを良くしたい企業様は、以下のフォームからお問い合わせください!

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現状の課題・問題・お悩みなども、こちらにご記入ください。

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例:札幌 太郞
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例:合資会社アイタス
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<石川@アイタス

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