Web活用備忘録

博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所調べ『メディア定点調査・09』に関する一考察

2009 年 6 月 25 日

アイタス石川こんにちは。石川です。


年齢・性別ごとにテレビ・ラジオ・新聞・雑誌およびインターネット2媒体(PC・携帯電話)をの各接触時間を調査したレポートが公開されました。

インターネットの利用時間、20代男性でテレビを抜く–博報堂DYメディア調査:マーケティング – CNET Japan

↑こちらで知って、さっそく博報堂DYメディアのサイトへ

「メディア定点調査・09」レポート、出来上がりました!|博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所

↑このページからPDFファイルのレポートをダウンロードできます。


さてそれで。以下のようなやり取りが、たまに発生します。

石川「御社の客層は幅広いですね〜。独身男性からカップル、ファミリー層もターゲットですね。今回のWebサイトでは、どの層へ向けてフォーカスするお考えですか?」

相手「全部!」


選択と集中が大切だと思うのです。ねらいを絞りこむことにより、切り捨てたところがもったいない・機会損失につながるのではないかと心配してしまうのはよくわかります。

しかし「こういう人向け」と対象を明確にしない限り、企画の根本から細部のニュアンスまで最大公約数的な無難なものしか通らなくなり、誰にとっても「ここに自分のための情報・サービスがある」とは認識できない、毒にも薬にもならない凡庸なサイトとなってしまう現実があります。


相手「そう言われても絞り込めないよ><」

そんなときに、今回のレポートは活かせるのではないでしょうか。

ネット施策の対象が絞り込めないとき、視点を変えて「では、実際にネットを使っている人は?」と考えてみるとどうでしょう。


1.迷ったら男性向け企画とする

今回の資料から読み取れる傾向として

  • 最もネットを使っているのは20歳代男性。次いで40代男性・30代男性。
  • 総じて、女性はまだまだテレビの接触時間が長い。

といった点があります。

したがって、特にフォーカスしたいターゲット層が明確ではない場合、20代〜40代男性向けにやや若々しいチューニングの企画を立てるのがコストパフォーマンスが高くなると言えます。


2.「まずケータイ対応」では無い

ケータイサイト・ケータイコンテンツへの対応が喧伝されて久しいわけですが、今回の調査レポートの数字を見ると「あれ、まだこんなものなの?」というのが実感です。

限られた予算で最大限の効果を上げるために、ケータイ対応をどうするか。ここは考えどころでしょう。

ケータイ側のフルブラウザ対応が進んでいることも踏まえ、企業におけるケータイサイトはプライオリティが低いというのが以前からの私の持論です。

※目的・ターゲットが明確であれば話は別です。

一方、注目すべきというかやっぱねーという事項としては、10代女性の携帯電話からのネット接続時間。長いですね。

10代、特に女性をターゲットとする場合は、ケータイ企画が重要になってくるかもしれません。


3.ケータイでは買っていない。でかけている

前項同様、我々はケータイを過大評価しているのかもしれません。ケータイでのネットショッピング利用経験は、20%前後に留まっています。PCでの購入経験のほうが、ずっと多いわけです。

ECサイトの改修・機能強化として、ケータイ対応をまず進めるのか、既存PCサイトの改善に努めるのか、この数字から判断すべきでしょう。

ケータイは無力なのかと言うともちろんそうではなく、携帯クーポンはよく使われているのが数字に現れています。

つまり、ケータイはそのポータビリティ性からも、ネット → リアル店舗のリレーションに有効であり、ケータイのみで完結させる企画(決済・販売など)は反応が薄いということになります。


4.YouTube・ニコニコ動画をどう活用するか

テレビを見なくなった消費者が可処分時間を何で消費しているかというと、ネットの映像なのだという話です。

企業としてYouTubeに代表される動画投稿サイトをどのように活用するかというテーマは、すでに先進的な新しもの好き企業のみのものではなく、すべての企業に共通する課題と言えるでしょう。


5.ネットに求めているのは「早い」「新しい」「お役立ち」

これらの項目が、PC・ケータイどちらでも高い数値を示しています。

つまり、サイトを運用する企業としては

  • 情報の即時性・スピード
  • 新しい取り組み(に積極的である企業としてのイメージづくり)
  • ユーザー側が「役立つ情報」と認める情報加工姿勢

に取り組むことにより、ユーザーニーズとマッチし、リターンを得られると言えます。あたりまえの話なのですが、これら3点を意識したサイト構成・コンテンツづくり・更新体制となっているでしょうか。

特に、情報が役立つものとなっているかどうか。最もダメな典型例は役所サイトです。伝えるべき事項としては抜け落ちているものがなくても、見る側が役に立ったと思えない限り、怠慢です。

税金払ってる主権者として、改善を強く求める者である! みたいな。


時間切れなので、今回はこのへんで。


ムードやなんとなくではなく、このように数字を踏まえ論理的に企画を提示してほしいとお考えの企業様、ご依頼は↓こちらから。


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