Web活用備忘録
番外.CRMしないの?
2008 年 9 月 18 日
このエントリは旧アイタスサイトおよび旧ブログ記事の再掲となります。
「CRMってなにさ?」というかたはこちらをどうぞ。
CRM – Google 検索
今日、賃貸物件の契約を済ませた人は、2年後に部屋探しをしている可能性が高い。 この人のさまざまな属性を会社は把握できているはずなので、2年後のオーソドックスな変化を踏まえて新しい物件を提案することは難しくない。新規客探しのコストを充当できるから、例えば手数料50%オフといった大胆なインセンティブを設定することも可能なはずだ。
提案を受け入れる人は、つまり「引っ越す人」だから、ここに副次的なビジネスチャンスも発生する。引っ越し、新しい家具の購入、古い家具の処分、その他。これら商品・サービスを提供できる企業とのコラボレーションも考えられるのではないだろうか。
仕込みに2年かかるわけだが、他社が追走しようとしても2年のアドバンテージがある。必要なのはちょっとした顧客管理データベースだけ。もちろん、2年後には「この人にそろそろ提案の準備を」といったダイアログが自動的に出るくらいのインテリジェント性(というのもはばかられるが……)は盛り込みたい。
今から始めれば、2年後からは毎日のように「物件を提案する相手」が確保できる。これをやらない納得できる理由があったら教えてほしい。
───といったところで『迷える不動産業者のための十ヶ条』は完結です。
お読みいただきありがとうございます。
<2008/09/18追記>
個人情報保護法の整備(つまり、上記のようなCRMを実施するのであれば、あらかじめパーミッションが必要になってくる)や「今どきの賃貸契約者は2年で引っ越すのか?」といった社会情勢の変化に伴う施策の練り直しはある。
が、Wikipediaにあるとおり、顧客を個客と捉える丁寧な商売は、なにも不動産業界に限らず大切な視点ではなかろうか。
賃貸不動産サイト十カ条
- コンテンツ・メニューは必要最低限で
- 検索機能は必須。しかし、フツーの機能で必要十分
- 価格の明示
- 写真はできるだけたくさん、大きく
- 物件には的確なコメントを
- 「おすすめ物件」。おすすめと言いたいだけとちがうのかなぁ?
- 物件情報にはタイムスタンプを。
- リアル店舗・人物の存在感を
- 必要十分なデザインの品質を
- バックグラウンドで動かすデータベースには詳細な情報・細かな項目も
- 番外.CRMしないの?
<不動産サイト担当@アイタス>
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