自社サイトプロジェクトを成功させたいWeb担当者が業者選定前・発注前に考えておくべき14の事柄

Web活用備忘録

自社サイトプロジェクトを成功させたいWeb担当者が業者選定前・発注前に考えておくべき14の事柄

2008 年 2 月 25 日

アイタスの初期打ち合わせ・確認項目・見積算出基準資料その他を一挙公開
○○円ならどこまでできる!? ウェブサイト制作の相場早見表と、この記事に対するネット上のさまざまな反応に触発されてアップするエントリです。発注前の参考にしてください。

こんにちは。石川です。

私がお話しするWeb関連のセミナーでは「SPDというものを踏まえてちょ」という件と同時に「業者選定前・発注前にこういったことをまとめておくと良いですよ」と資料をお渡ししています。

自社サイトプロジェクトを成功させたいWeb担当者が業者選定前・発注前に考えておくべき14の事柄

1.サイトの種類
今回新規制作もしくはリニューアルするサイト（or コーナー）は、大きなくくりでどのような方向性でしょうか？　B to B？　B to C？　採用コーナーを刷新？　キャンペーンページを新設？　売れないECサイトを売れるECサイトに全面リニューアル？

2.予算　初期と運用
予算を開発費と運用費に大別して考えましょう。運用費をケチると失敗します。

3.ターゲット
このサイトは誰に向けてのサービス？　具体的な顔を思い浮かべられるくらいに絞りこみたいところ。自社の上得意客を思い出してみてください。

4.ゴール（サイトの目的）
具体的に顔を思い浮かべた「あの人」に、サイトでなにをしてもらいたいのですか？　すべてのWebサイト（=事業）は予算が限られているのですから、このゴールに近づく諸作業に予算を割くべきです。逆に言うと「やったほうがいい」レベルのことをすべてやろうとすると、いくら予算があっても足りません。

5.社内担当者
Webサイト施策の責任者は誰ですか？　最終的にジャッジするディレクターを一人に特定しましょう。

6.解析ツール選定
下の7.8.を踏まえてツールの候補を絞りこんでおきましょう。

7.アクセス解析担当
下の8.を踏まえて考えましょう。社内でできなければ、社外発注も検討を。

8.解析頻度
頻度と課題発見→改善はトレードオフです。サイトをどんどん良くしていくのであれば日次ライクな解析が必要です。どうでも良いのであれば月次とか。

9.要件定義立案担当
サイトにおいて「なにをする」「なにをしない」を具体的に決めなければ、実は「ざっくりとした見積」でさえ算出できません。社内でできなければ、社外発注も検討を。

10.更新担当者
→社内で更新：CMSを導入。イニシャルコストがかさみ、ランニングコストは低減できます。更新頻度・スピードの向上が期待でき、表現力が課題となりがちです。

→社外へ発注：CMS必須とはならないでしょう。前項と反対のメリット・課題が発生しがちです。

11.更新頻度
前項と併せて考えましょう。更新されないサイトはつくっても無意味です。

12.問い合わせ担当者
考えておきましょう。

13.改修実務担当
「更新」と「改修」は別物です。ゴール（目的）へ到達するためのサイトへ最適化していく作業は投資効果を高めるためには不可欠です。一度棚をレイアウトしたら、ずっとそのままのお店がお客を惹きつけるでしょうか？　誰が店先（サイト）の手入れをしますか？　社内では難しい場合が多いので、下の14と併せてサイト運用のチーム構成を考えなければなりません。

14.社外パートナー
サイトを一緒に「育てていく」パートナーが必要です。通常はサイト制作を発注した制作会社に協力してもらうべきでしょう。つまり、制作会社を選ぶとき、長いつき合いで苦楽を共にできる相手かどうかといった視点も必要になってくるわけですね。

このような項目をできるだけ埋めておく（=考えておく）と、制作会社と実りのある初期商談ができると思います。

意味がわからない項目や考えがまとまらない項目もあるかと思います。そこはブランクのままでも構いません。「なにに対してFIXできていない」と把握できていることが大切です。

＜石川＠アイタス＞